塗替えと総合リフォームの専門店。真心サービスが行き届く地元にこだわり続け、高い品質の住宅塗替え工事を塗装歴10年以上の塗装職人で行う。

事業成長を阻む、二つの経営課題

副業人材を募集された背景を教えてください

 当時は二つの大きな経営課題に直面していました。一つ目は、WebとSNSマーケティング領域です。当社ではこれまで、チラシのポスティングや新聞広告などを用いた集客がメインで、WebやSNS集客にはあまり力を入れてきませんでした。結果、紙媒体以外からのお問い合わせは年間で1桁。「このままでは時代に取り残されてしまう」という強い危機感から、WebやSNSマーケティングに注力することを決めました。

 

 当社の主力事業は外壁・屋根塗装とリフォームなのですが、3年半ほど前に新築分野に参入したことも大きかったですね。特に若い年代のお客様には、紙ではなくWebやSNSの方がサービス認知の向上を期待できると考えました。

 

もう一つの経営課題は何だったのでしょうか

 現在当社では鳥取県を中心に、将来兵庫県や島根県などに新店舗の出店計画を立てているのですが、エリアマーケティングの知見が足りていなかったことです。出店時期や売上見込みを記した大枠のロードマップは代表の私が作成したため、「この内容で本当に実現できるのか」、専門スキルをお持ちの方に一度確認する必要があると考えていたことも、副業人材の募集を決める後押しになりました。

 

20代後半の若手専門人材を採用

募集した時の状況はいかがでしたか

 嬉しいことに19名の方にご応募いただき、2名の副業人材を採用しました。お二人とも20代後半と年齢は若いものの、私たちの事業への思いに共感いただき、当社が求める専門スキルを持ち合わせていたことが選考の決め手です。

 

具体的にどのようなスキルをお持ちだったのでしょうか

 WebやSNSマーケティング領域向けプロジェクトで採用した方はIT、通信の企業にてマーケティング・商品企画・広告宣伝の仕事に携わった経験があり、WebとSNSマーケティングに関して高いスキルをお持ちの方でした。また、もう一人の方は、新店舗展開向けプロジェクトで採用した副業人材の方もコンサルティング会社で経験を積まれ、住宅・不動産会社を中心に、中期経営計画の策定や事業立ち上げ、店舗開発に携わるなど、エリアマーケティングに関する高い知見をお持ちの方でした。

 

双方のプロジェクトで、徐々に成果が出始めている

副業人材と、どのようにプロジェクトを進めましたか

 一つ目のプロジェクトは、2021年11月からスタートし、現在週に2回のオンラインミーティングを通して、Webサイトのコンセプトやデザイン面の細かい点のすり合わせができているため、プロジェクトは順調そのものです。新築事業向けの新しいWebサイトは2022年2月中の完成・リリースを予定しています。もう一つの新店舗展開向けプロジェクトは、WebやSNSマーケティング領域と同時進行中であり、現在は事業成功の確度を上げるための「布石づくり」に取り組んでいるところです。

 

布石づくりとは、具体的にどういった内容でしょうか

 データを活用した本店の売上・受注分析です。例えば、「チラシやポスティングを行って得られる反響見込みはどの程度か」、「今後どのエリアが大きな事業ポテンシャルを見込めるのか」といった点につき、収集したデータをもとに分析を進めています。この取り組みのきっかけは、プロジェクトに参画いただく前に副業人材の方から、新店舗展開を成功させるためには、まず「本店の売上利益が伸びる体制構築が必要」とのアドバイスがあったからです。

 

 新店舗展開で関わっていただいている副業人材の方には、「このエリアでは、これぐらいの売上が見込まれる」といった具体的な売上予測の出し方や数値分析の手法を丁寧に教えていただきました。また、他社の多店舗展開についての情報もお持ちで、成功だけでなく失敗事例についても紹介いただけるため、ロードマップの精度が格段に上がることが予想されます。

 

ロードマップの実現は、夢でなく目標に

今後の事業ビジョンがあれば教えてください

 当社が目指す事業ビジョンは、全てのお客様にお喜びいただける工務店として、「地域No.1」になることです。市場シェアに固執する気はなく、お客様視点と品質の高さを武器に、事業を拡大していければと考えています。二つのプロジェクトの成功によって、そのビジョンの実現に近づいているのは、代表として嬉しく思っています。

 

当面のプロジェクトの目標はありますか

 新築事業向けのWebサイトが完成した後には、自社HPの改修も予定しており、その後はSNS施策に取り掛かる方針です。新店舗展開向けプロジェクトについては、布石づくりが終わった後、ロードマップの改善に着手する方針です。私はロードマップに、2036年までの出店計画や人材配置、エリア別の売上見込みについての構想などを記載しています。「その構想を実現させるために、どのタイミングでどんな手を打つべきか」、今後副業人材と一緒に見直しを図っていければと考えているところです。

 

最後に、副業人材の活用を迷われている方に向けて、メッセージをお願いします

 当社では二つのプロジェクトに対して、それぞれ副業人材に参画いただいたのですが、どちらも想定以上のペースで進捗しています。ロードマップの実現が夢でなく目標になったのも、副業人材サービスを用いたおかげであると、お二人との出会いに非常に感謝しています。仮に当社のような小規模の会社がコンサルティングファームに依頼すると、費用は事業運営を圧迫しかねないほど高額になる場合があります。その点、より低コストで気軽に、外部の専門家からアドバイスをいただけるのは、副業人材の魅力だと思います。

 

副業人材の石綿さんにもお話を伺いました

今回のプロジェクトへの参画を決めた背景を教えてください

 自分のスキルを活かせる案件であったことは当然ありますが、一番はフィーリングが合いそうだと感じたことですね。代表の松本様は、お客様のためだけでなく、従業員のためにも事業を拡大させたいとの想いをお持ちの方です。面談を通し、代表のアツい想いに触れ、ぜひお力添えしたいと思い、プロジェクトへの参画を決めました。

 

企業様との協業で、何か工夫した点はありますか

 私が工夫したのは、プロジェクトの順序変更の提案です。実は面談で最初にお話いただいたプロジェクトの流れは、SNS施策の立案が先で、新規Webサイト制作とHP改修はその次。ただ、着手するプロジェクトの順序は絶対に逆にした方が良いと感じました。

 

 現在のHPは外壁・屋根塗装とリフォーム、新築事業がそれぞれのタグ上でPRされているのですが、前者からは事業の歴史と職人のこだわりを、後者の新築事業が展開する「ひだまりハウス」からは洗練されたイメージを私は受け取りました。どちらが良い悪いではなく、既存と新築事業では顧客の流入経路や質がまったく異なるため、顧客の興味を掴むためにも、SNS施策よりも前に、新規Webサイト制作とHP改修に着手すべきだと考えたのです。代表にプロジェクト順序の変更を打診したところ、快く受け入れてもらえたのは嬉しかったです。

 

最後に、プロジェクトにかける想いや今後の目標などあれば教えてください

 プロジェクトに参画させてもらってから、新築住宅や外壁塗装を知れば知るほど、マツモト工務店様が手掛けるお家やリフォームの品質は高いと感じています。そのような思いに至ったのも、ミーティングを通して、代表から詳しく事業の特徴を教えていただいたからに他なりません。私が感じたマツモト工務店様の良さや凄さを、より効果的にWebサイトやSNS上で訴求できれば、きっと新築やリフォームに詳しくないお客様にも魅力は伝わるはずだと考えています。それを形にするのが、今後の私の目標です。