“メイドイン鳥取”の素晴らしさを世界に伝えたい。地域ブランドの創出から観光・飲食まで、幅広い事業を展開中。

鳥取県産の赤ビーツを用いた商品開発に大きな強み

事業の特徴について教えてください

 当社は鳥取発の地域ブランド構築のため、私たちの「想いを形にする」観光と食のプロデュースを通じて、「食と健康」の両面から鳥取発信のブランドを創生しています。例えば、ピンク色の食料品や調味料を展開する当社ブランド「華貴婦人」では、「ピンク華麗」や「ピンク醤油」など、鳥取県産の赤ビーツを使った多くの商品を企画開発・販売しています。

 

新規事業に、外部人材の知見が不可欠だった

副業人材を募集された背景を教えてください

 今後の新規事業の推進に向け、外部の専門的なアドバイスが欲しいと考えていたこともあり、副業人材を募集することにしました。その内容は、鳥取県産の赤ビーツを用いた「化粧品」の開発です。2021年は、当社がピンク色の原材料となる赤ビーツと出会って10年目になります。その節目の年に、これまでにない商品を作りたいと考え、密かに化粧品開発の構想を温めていました。

 

 形になり出したのは、2021年1月。鳥取市で温泉熱を利用した「温泉イチゴ」を栽培する農業事業者との出会いがあり、私の化粧品開発への思いを伝えたところ、「ぜひ一緒にやりましょう!」と事業パートナーとして協力いただけることになりました。私たちが目指したのは、赤ビーツと温泉イチゴを組み合わせた、「ジェンダーレスで使用できるオールインワンクリーム」です。

 

副業人材を活用された理由を教えてください

 商品開発の各工程に沿って、専門スキルに富んだ方のアドバイスを受けられる点が一番大きかったです。これまで手掛けたことのない化粧品領域、しかも化粧水・美容液・乳液・化粧下地・クリーム・パック・毛穴ケアの7役のオールインワンクリームを開発する上で、膨大なステップを踏む必要がありましたが、私たちには化粧品の知見が圧倒的に欠けていました。また、鳥取という大都市から離れた土地柄もあり、化粧品開発やEC戦略に詳しい方と出会えるチャンスも少なかったです。

 

 OEM先を確保したのはいいものの、「何から始めたら良いのか」、「化粧品を開発したとして、果たして市場での認知は得られるだろうか」、当時の私たちには“不安”しかありませんでした。そのような状況の中で、さまざまなキャリアを積んでこられた方々との接点を持てるのは非常に魅力的でしたし、1ヶ月単位での契約更新の相談にも乗っていただけるなど、一般採用と比べて契約期間の自由度が高い点も活用の後押しになりました。

 

面談を通して、不安が一掃

募集した時の状況はいかがでしたか

 嬉しいことに28名の方にご応募いただき、全員とお会いしました。私たちの事業に興味を持っていただける方がこんなに大勢いらっしゃるのかと、驚いたのを覚えています。面談で言葉を交わすだけでも吸収することが多く、とても勉強になりました。

 

何名の副業人材を採用されましたか

 新規事業の立ち上げ経験や、大手企業でのEC戦略の経験が豊富な方など、今後の新規事業にマッチする、30~50代の方を5名採用しました。面談では事業にかける私の想いや不安を包み隠さずにお伝えしたのですが、その5名の方には共通して、専門スキルの高さと、今回のプロジェクトに対する誠実な姿勢を感じることができました。副業人材の方とお話しする中で、徐々に自分の考えを整理でき、ずっと抱え込んでいた不安がなくなったのは嬉しかったです。

 

僅か半年で、化粧品の開発・リリースに成功

副業人材の方と、どのようにプロジェクトを進めましたか

 本格的に商品開発がスタートしたのは、面接が終わって間もない2021年6月からです。採用した副業人材に、商品開発や商品パッケージ作りに詳しい方がいたため、プロジェクト開始とともに参画いただきました。後ほどインタビューいただく副業者の栗谷さんには、EC戦略をはじめ、幅広いアドバイスをいただきました。効果的なキャンペーン展開やSNSを活用したマーケティング施策の手法について、資料をもとに分かりやすくご説明いただいたので、迷いなくプロジェクトを進めることができ、想像よりはるかに早いペースでの新商品開発につながりました。

 

リリースはいつ頃を予定しているのでしょうか

 実は本日(12月3日)夕方に、当社のHP上で新商品のプレスリリースを控えています。そして明日は、事業パートナーの代表と一緒に、鳥取県知事の表敬訪問を予定しています。取材のタイミングがよく大変驚いています。従来の「華貴婦人」シリーズと比べて、今回の化粧品は競合があまりにも多いです。当初は、納得のいく商品や販売戦略が出来上がるまでに、プロジェクトが途中で止まってしまうことも想定していたのですが、半年という短期間でリリースを迎えることができました。12月10日が記念すべき発売日です。社員の頑張りはもちろんありますが、こうした成果を得ることができたのは、副業人材の方々のご尽力のおかげであると、深く感謝しています。

 

海外事業でも、副業人材を活用予定

今後の事業ビジョンがあれば、ご紹介いただけますか

 今後は海外事業にも注力していきたいと考えています。特許を取得した「ピンク醤油」は香港やシンガポールでの需要が伸びていますし、今回開発した化粧品についても、某アジア諸国のデパートからすでに引き合いをいただいています。“メイドイン鳥取”の素晴らしを、これからもっと世界に伝えていきたいです。

 

最後に、活用を迷われている方に向けて、アドバイスをお願いします

 セミナーのような一方通行型の支援ではなく、私たちと一緒に「伴走型」でプロジェクトに参画してもらえるのは、副業人材サービスの一番のメリットだと感じています。商品開発、EC戦略に関して、思ってもみなかった発想の転換もできました。副業人材の方々には、国内・海外事業ともに、まだまだお願いしたいことがたくさんありますので、今後もぜひ継続的に活用したいと考えています。

 

副業人材の栗谷さんにもお話を伺いました

今回のプロジェクトにエントリーされた背景を教えてください

 過去にはアパレルメーカー数社で、商品開発から販売戦略までに一貫して関わるマーチャンダイザーを経験しました。また、前職では某海外ジュエリーブランドの日本法人の立ち上げのタイミングで入社し、最終的には営業本部長として営業面の数値管理を担いました。前職では、北海道から沖縄まで全国のお客様との関わりがある中、「将来は地方で頑張っている企業様をサポートできる仕事に携わりたい」と考えていたこともあり、直近では、いくつかの副業・兼業案件を見ておりました。それが今回のプロジェクトに出会うきっかけでした。ブリリアントアソシエイツ様のWebサイトを見た時に、自分ならより効果的に他社との差別化を図れると直感しましたし、マーチャンダイザーとしての経験を活かせば、短期間での販売増加を実現できると考え、今回のプロジェクトへのエントリーを決めました。

 

副業を通して、工夫された点があれば教えてください

 ブリリアントアソシエイツ様のビジョンや企業カラー、歩むスピードに最大限寄り添うことです。今回のプロジェクトの成功に向け、私ははじめに代表取締役の福嶋様から話をじっくりお伺いしました。そうして福嶋様の事業への思いや今後のビジョンを理解した上で、営業・販売戦略のコンテンツ資料づくりに着手したのです。今回のプレスリリースは、途中段階のゴールだと考えていますし、まだまだサポートさせていただきたい領域がたくさんあります。機会があれば、ぜひ今後ともお力添えできれば嬉しいです。