具体的な業務内容とその成果を教えてください
優先順位を明確化してスタート
副業社員は県外にお住まいの方なので、週1回1時間を基本とした打ち合わせをオンラインで重ねていました。最初はとにかく今困っていることを全て話して、私がやるべきことを言語化し、仕分け、リスト化してもらいました。そうすることで、優先順位も明確になりました。自分の立ち位置がわかり、ちょうど決算が終わった時期だったので、まずは数字をチェックして今期の売り上げ目標を立てました。
人員採用と業務効率化で売り上げ250%達成
私の時間がないひとつ大きな課題として、それまで私が事務経理を担っていたこともありました。事務員を採用したいと思いながらも、時間に追われ採用が後回しになっていました。そこも副業社員にサポートしてもらい、1か月ほどかけて事務経理のマニュアルを作成し、人員を採用することができ、スムーズに事務業務を引き継ぐことができました。その後も数字の見直しを重ね、受注からの流れをフォーマット化しました。見積書の作成から受注、現場の製作工程を効率化できるようになり、工場内の資材の見直しと把握を徹底すると、今期前半戦で前年比250%という成果として表れました。これまで現場単位での台帳はなく内容が不透明で、受注は多かったのに仕入れが高く赤字が発生することもあったので、工事台帳を新たに作成し、1件1件の受注で人員、材料、期間などの実績を洗い出すようにしました。それが功を奏し、今期から軌道に乗った形です。これは副業社員がいたからこそできたことだと思います。
3年計画で中期的に経営基盤を固める
副業社員のサポートがあって、この1年近くで数字の部分での見える化ができ軌道に乗せることができたので、次は3年の中長期での経営計画を立てる予定にしています。アットホームな小企業ゆえに、人事評価に関しても曖昧なところがありました。評価も仕組化し、昇給や報酬の制度も整えていく必要があります。従業員も数年後の社内が見えていないと、このままどうなっていくのだろうと不安も大きくなります。しっかりと経営基盤を固め、今後も社員が安心して働ける事業を継続していくためのサポートを副業社員にお願いしています。